今月決まった2020年度の与党税制改正大綱では、ジュニアNISAについては期間の延長を行わず、2023年をもって終了することになりました。しかし我が家では来年以降も引き続きジュニアNISAでの投資を続ける予定です。

ジュニアNISAとは

そもそもジュニアNISAってどういう制度だったかというと、
  • 20歳未満が利用可能
  • 株式や投資信託から得られる運用収益が非課税となる
  • 年間の新規投資枠(上限)は80万円
  • 非課税となるのは購入の年から最長5年間
  • 18歳になるまでは原則払い出し不可
  • 利用(新規投資)可能期間は2023年まで
といったところが概要です。20歳未満が対象といっても実際にお金を出すのは親や祖父母で、教育資金などの準備に活用されることを想定した税制優遇措置です。詳細は以下を参照ください。


しかし実際にはあまり利用されていないことから(口座開設数は2019年9月末で34万余り)、2023年をもって終了となることが確定的となりました。払い出し制限のない一般NISAやつみたてNISAがある中で、18歳になるまで払い出せないジュニアNISAをあえて利用するニーズがあまりなかったのでしょう。

しかし2023年に制度が終了することで、どうやらそれまでジュニアNISAの口座にたまった資金の払い出し制限が解除されるようです。皮肉なものですが、これで少しは利用しやすくなるかもしれないですね。

我が家のジュニアNISAの運用状況

そんな利用実績の乏しいジュニアNISAですが、我が家では2017年から使っています。基本的には教育資金をイメージしているので、運用期間は老後資金ほど長くは想定せず、リスクは抑えめにしています。実際の購入商品と投資累計額の推移をまとめてみました。
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現時点の損益率は+3.9%となっています。

ここから現時点の投資対象資産別の構成割合をざっくり計算してみたのがこちらです。
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安定性重視だとまぁこんなものかなという感じですね。「国内債券(短期資産含む)」から順に3:3:2:1:1の構成比を目安として、これに近くなるように2020年の新規投資額を5つの商品に割り振ることにしました。その結果がこちらです。

<投資累計額>
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<投資対象資産別構成比>
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まぁ正直教育資金については無理に投資しなくても貯蓄とかでもいいと思っています。ただジュニアNISAに関しては、子ども名義の証券口座ができるのと、さらに払い出し制限がかかることで、資金準備の透明性と確実性が確保されるという効果は感じます。

また、早いうちに自分の証券口座を持つということはそれ自体もひとつの金融教育になると思います。どの時点で口座の管理を本人に渡すかはまだ決めていないですけどね。