2週間ほど前になりますが、働き方改革で残業代が減り、住宅ローンの返済が滞っているという問題がクローズアップ現代+で取り上げられていました。
NHK「クローズアップ現代+」公式@nhk_kurogen【夜10時】
2019/05/14 18:03:01
「借りられるということは返せるということではないんだ…」(住宅ローン破綻した会社員)
相次ぐサラリーマンの住宅ローン破綻。背景には残業代の減少が。働き方が変化する中、破綻しない家計とは?
#佐藤留美 さん #深田晶恵… https://t.co/feqicmSjzo
番組の中ではローンを組むときに気をつけることとして次の2つがあげられています。
- 短期的視点:ローンを返済しながら貯蓄ができるかどうか
- 長期的視点:ローンの返済期間は65歳まで
まあこれはそのとおりでしょうね。昇給が約束されているような時代ではないので、残業代やボーナスに頼った返済は行き詰まるリスクが高いです。また多くの会社では60歳を境に賃金が大きく低下しますから、返済期間はできれば60歳までにしておきたいところです。
私も住宅ローンを組んだときは月々の返済額には余裕を持たせ、ボーナス払いはなしにしました。そのうえで、毎月の繰り上げ返済額を別途設定して返済計画を立てることにしました。したがって、住宅ローンの借入先を考えるにあたっては、金利に加え、「いつでも、いくらでも繰り上げ返済が手数料なしでできるか」を基準にしました。
繰り上げ返済を行う場合、余分に返済した額を返済期間の短縮に充てる方法(期間短縮型)と、月々の返済額の軽減に充てる方法(返済額軽減型)の2つがありますが、本質的な違いはありません。どちらも繰り上げ返済を継続していくと、同じ時点で返済が完了することになります。
ただ、何らか想定外の出来事により将来のどこかの時点で収入が激減してしまったときや、変動金利型で金利が急上昇したときのことを考えると、返済額軽減型のほうが安心感はあると思います(私もこちらを選択しました)。
軽減後の返済額と残りの残高は繰り上げ返済を行うたびに銀行から通知が届いてましたが、自分でもこのままいったらいつ返済が終わるのかをエクセルで計算していました。それがこちらです(数値などは変えています)。
(右クリックで「名前を付けて保存」)
月による日数の違い等は考慮していないので若干の誤差はありますが、銀行から届く通知の残高との違いは数円程度であり、将来見通しの把握という点では全く問題ありませんでした。
上記の計算シートでは、借入額を2,000万円、金利を年1%、当初の返済額を毎月10万円、繰り上げ返済による返済額を毎月15万円としています。これだと、当初の返済期間は18年4ヶ月、返済総額は2,189万円となり、繰り上げ返済による返済期間は11年11ヶ月、返済総額は2,121万円となります。
借入金額(一番最初の残高)や金利、毎月の返済額を入力すると、それに応じたローン残高の推移が計算されるので、参考になれば幸いです。
※ご利用は自己責任でお願いいたします。