先日、SGセレブ大阪にて「『あいのり投資』が実現する、真に顧客本位の金融」に出席してきました。講師はクローバーアセットマネジメント代表の多根幹雄さん。「メガネの三城」の三城ホールディングスの会長でもあります。

三城がヨーロッパ市場に進出した際にスイスを拠点としてM&A資金の運用に携わった経験がもとになって、帰国後に自らファンドオブファンズの運用、提供をスタートさせたというユニークな経歴を持っています。

その多根さんが「いいファンドの条件」としてあげているのが次の8つです。
  1. ファンドマネージャーが明確でアクセス可能か
  2. ファンドマネージャーは「運用オタク」か
  3. ファンドマネージャーは自己資金を投資しているか
  4. ファンドマネージャーは顧客との信頼関係を築けているか
  5. ファンドの規模は適正か(大きくなりすぎていないか)
  6. ファンドマネージャーは最悪の事態を経験しているか
  7. ファンドマネージャーと運用チームの人間関係はいいか
  8. 手数料は適正か
この中で1の「ファンドマネージャーが明確でアクセス可能か」は最も基本的な条件でしょう。これがなければ2以下のいくつかの条件は確かめようもありません。スイスで資金運用を行っていたときには当然のことであったこの条件が、日本で売られているファンドにはほとんど当てはまらないと語っていたのが印象的でした。

一般的に言われる「5つのP」(Philosophy, People, Process, Portfolio, Performance)との対比でいうと、People(人材)に重きを置いているのがよくわかります。 Performance(過去の運用実績)は条件には入っていません。

私としては、インデックスファンド(パッシブファンド)については8.以外の条件はさほど重要ではなく、多根さんとは異なりリタイア後の資産形成のための長期積立投資はインデックスファンドだけでも十分だと考えています。

一方でアクティブファンドについては最終的にはその運用方針や運用内容に自分自身が納得できるかどうかだと考えていて、そうなると独立系のファンド以外はほぼ外れてしまうわけですが、そこには1.が前提条件として必然的に入ってくるのだろうと思います。

なお、三城では確定拠出年金を実施しており、その商品ラインナップにはクローバーが運用するコドモファンドも組み入れられていて、まさに3.の条件が実践されている(多根さん個人の資金も入っている)ということです。

確定拠出年金でアクティブファンドを採用する際には、加入者自身がファンドマネージャーの考えを直接的に知ったうえで投資の判断ができるよう、まずは1.の条件を満たしていることを確認してみてはどうでしょうか。