昨年末にアップしたこちらの記事にも書きましたが、我が家ではiDeCo、つみたてNISAのほかに、主に教育資金の準備を目的としてジュニアNISAも利用しています。予定運用期間は現時点で残り7~15年程度と老後資金ほどの長期運用とはならないため、債券メインのリスク控えめの運用としています。

この低金利の状況下では大きなリターンは期待できないので別に投資するほどのものではない(定期預金等でよい)かなと思いつつも、せっかく非課税の投資枠があるので、今年もiDeCoやつみたてNISAでは選ばない債券運用の投資信託を購入する予定です(あまり合理的とは言えないかもしれませんが…)。

で、モーニングスターとかで色々検索した結果、次の4商品を選び、配分割合を設定しました。
  1. ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり):50%
  2. eMAXIS国内物価連動国債インデックス:25%
  3. Smart-i先進国債券インデックス(為替ヘッジあり) :12.5%
  4. <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド :12.5%
各商品の特徴と採用理由は以下のとおりです。

ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)
一昨年にも購入した商品。信託報酬は年率0.27%(税込)と低廉ながらインデックスファンドではなく、以下のような方針のもとに運用を行っているのが特徴です。
・為替ヘッジ後の期待収益が魅力的な銘柄を選定し、ポートフォリオを構築します。
・ポートフォリオの目標リスクを設定し、リスクを抑えた運用を目指します。
2018年は保有していた投資信託が軒並みマイナスリターンとなる中で、唯一プラスを確保したファンドでもあります。

直近の月次レポートによると、国別構成で最も多いのは日本(42.6%)、次いでフランス(39.6%)、あとはスペイン、スウェーデン、ポーランドと続き、米国は入っていません。おそらくヘッジコストが高くなっているために外されているのでしょう。

債券は単純なインデックス運用ではあまり収益が期待できそうになく、かといって信託報酬の高いアクティブファンドを購入する気もない中では、相対的に魅力を感じるファンドです。

eMAXIS国内物価連動国債インデックス
こちらも一昨年に購入した商品。通常の国債ではなく物価連動国債に投資するファンドのため、物価や金利の上昇リスクに対応できることが期待できます(当面、そんなことが起きる気配はなさそうですけどね…)。

通常の国内債券のファンドを購入してもほとんど収益は期待できない一方で、仮に金利が上昇するようなことがあれば損失が大きくなりそうなのでこちらを選択しました。

ただ信託報酬が年率0.432%以内とやや高めなので、物価や金利の動向が今のままならリターンはほとんど期待できないでしょう。これより信託報酬の低い「東京海上セレクション・物価連動国債」というのもありますが、どうも確定拠出年金用の商品のようで、ジュニアNISAの口座を開いているSBI証券の販売商品にはありませんでした。

Smart-i先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)
こちらは今回初めて購入する商品です。一般的な外国債券(ヘッジあり)のインデックスファンドで、信託報酬は年率0.2052%と最低水準です。

外国債券に投資するファンドは上記の「ひとくふう」だけでもいいかなと思いつつも、国内債券への投資割合が高めなのが気になったのと、全体的なバランスや比較対象の意味合いもあって通常のインデックスファンドも少し入れることにしました。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
ジュニアNISAでは初めて購入する商品ですが、外国株式に投資するファンドとしては最も支持されているものの1つではないでしょうか。信託報酬も年率0.11772%以内と最低水準です。これまで投資した分も合わせてジュニアNISA全体の1割くらいまでなら株で持っておいてもいいかなという判断です。


このほか、ラダー型運用や変動利付債に投資するファンドも面白いかなと思いましたが、SBI証券の販売商品にはなかったりして今回は見送りました。債券運用は株式運用とは全く性質が異なるところがあり、色々調べていくと奥が深そうです。

私は運用に特化した専門家ではないですし、そうなるつもりもありませんが、債券運用についてもできる範囲で実践しておくことで、将来、より長期となる老後資金の運用の出口を考えるときに少しは役に立つのではないかと考えています。