退職金をいくら受け取れるかは、会社によっても、また同じ会社の中であってもどこまで昇進したか等によって大きく異なりますが、勤続35年以上の定年退職者(大卒)で見ると、平均で2000万円程度となっています(こちらを参照)。一般的な会社員であれば、一度に受け取るお金としては、人生の中で一番大きな金額でしょう。

では、「会社をやめる人になぜそんな大金を払わないといけないのでしょうか?小学生にもわかるように教えてください。」

…この質問に1つだけの回答を出すのはなかなか難しいですね。3つの回答を考えてみました。

回答その1。
国の年金は、一度受け取りはじめたら、生きている間ずっと受け取れるとてもありがたいお金。でもそれだけでは心もとないので、会社をやめて引退するときに退職金をもらえると安心できる。だから会社は退職金を用意しておくことで社員に安心して最後まで働いてもらおうと考え、社員も引退するまでがんばって働こうとする。

回答その2。
会社が社員を雇うとき、必要なお金は給料だけじゃなく、年金の保険料や、病気になったときにお医者さんにみてもらうための健康保険料も払わないといけない。でも給料のうち、一部を退職金としてとっておいて、会社をやめるときにまとめて払うことにしたら、その分の保険料払は払わずに済むことができるし、社員のほうも保険料や税金の支払いを安くすることができる。

たとえば、退職金がなければ月給45万円払えるところを、月給を40万円にして残り5万円をとっておくことにすれば、5万円に対する保険料や税金を節約できる。そのまま40年間働くと、やめるときには2400万円の退職金がたまっていることになる。

回答その3。
その昔、お金はあまりなかったけど、これからはどんどん豊かになっていくことが見えていた時代、会社は社員をできるだけ多く雇うために、いま払える給料とは別に退職金を払うことを約束するようになった。 そのうち、退職金があることが当たり前になっていき、社員から不満が出るのが怖くて退職金をなくしたり減らしたりするのはやりづらくなってしまった。その結果、今では退職金はどちらかというと会社にとって重荷になってしまっているが、手を付けることができずにいる。

さて、あなたの会社はどうでしょうか?

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