先週書いた記事の中で、商品ラインナップが公開されている数少ない企業型DCプランとして、SBI証券のほかにもさわかみ投信のプランがあることに触れましたが、その内容がどうなっているのか、コスト等も含めてSBI証券と比較する形で調べてみました(両社Webサイトの情報より)。

引き受け可能な企業

両ブランとも「1名より」引き受け可能。複数の企業が同一の規約で実施する総合型DCに加入することになります。

運用商品のラインナップ

以下のとおりとなっています(信託報酬は税抜、カテゴリ分けには私の主観も入ってます)。
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(画像をクリックして拡大)

これは全く対照的ですね。商品数を7本に厳選しているさわかみ投信に対して、SBI証券は上限いっぱいの35本(うち1本はターゲットイヤーのみ異なる4つのファンド)となっています。

さわかみ投信のラインナップは、国内債券のパッシブファンドがないかわりに物価連動国債のアクティブファンドが入っており、さらにバランス型が1本もない(加入者自身が資産配分を決定、調整することを前提としている)というのが非常に特徴的です。

加入者への投資教育(商品選択についての説明)という観点では、本数が少ないのはやりやすいですが、自分で配分を決めらるようにする必要がありますね。

運営管理・資産管理手数料

以下のとおりとなっています(税抜、基本的に会社負担)。
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経常費用は全く同じで、初期費用については人数が40名未満ならさわかみ投信のほうが割安となっています(SBIは30人以上は別途見積もりとあり)。

また、既存のプランから乗り換えるような場合には移換手数料がかかる可能性がありますが、さわかみ投信のほうは記載がありませんでした。

その他のサービス等

大手の運営管理機関だと、自社を委託先とするDCを導入することを前提に制度設計のコンサルティングや従業員説明会も(無料で)行うケースが多いですが、両社については主に給与を原資とした選択制DCを想定しており、これ以外の制度設計についてのサポートはあまり期待できないと思います。

SBI証券のサイトには「提携の社会保険労務士やFPが制度設計をご支援します」、さわかみ投信のサイトには「制度の導入に際しては、当社社員による投資研修を実施いたします」とありますが、実際どこまでの支援を受けられるのかは直接確認する必要があるでしょう。

なお、両社ともRK(レコードキーパー、記録関連運営管理機関)はSBIベネフィットシステムズとなっており、加入者サイトの使い勝手という点ではNRKやJIS&T(あるいは他の運営管理機関による独自の加入者サイト)に劣る面があるかもしれません。