最近、こちらの本が結構売れてるようです。私も購入してひととおり読んでみました(ちなみに第9刷でした)。



どっかで見たようなタイトルだなと思ったら、以前に「定年後は「社長になる」という選択肢」で紹介したネット記事が元になって出版された本でした。買収額がネット記事の500万円から300万円に引き下げられていますが、この金額に具体的な意味があるわけではなさそうです。

本書は序章から第5章までの計6章で構成されていますが、各章で書かれていることを強引にワンフレーズにまとめると次のような感じです。

【序章】老後は会社を買って資本家になれ
【第1章】起業はやめとけ
【第2章】飲食店もやめとけ
【第3章】非効率経営の中小企業を買え
【第4章】中小企業は黒字経営でも後継者がいない
【第5章】取引先に役員として入ってから買え

タイトルは「サラリーマンは…」となっていますが、実際にはサラリーマンの中でも以下のような人が対象として想定されていると考えてよいでしょう。
  • 小規模な組織であってもマネジメントの実績がある
  • 基本的な財務の知識がある
  • 取引先など社外とのつながりをもっている
大企業の管理職として十数人以上の部下を持ち、実際にマネジメント業務をやってきた人、というイメージでしょうか。そういう人は社内に居続けても役職を降りると自分の望む仕事や処遇を手にすることが難しく、社外に目を向けることで自分を生かせる可能性が広がるのかもしれません。

定年後のセカンドキャリアとしてどの道を進むのかは人それぞれであり、「会社を買ってオーナー社長になる」というのも1つの選択肢だよということですが、向き・不向きを考えるとおおよそ次のような3つのタイプに分けられるのるのではないでしょうか。

①マネジメントの実績がある人
中小企業の経営者や経営者の右腕(役員や顧問)として活躍する道

②専門的な知識・技能を持っている人
独立したり、業務委託契約などの形で(複数の)企業・組織で働く道

③実務能力がありコツコツ仕事ができる人
定年後再雇用で、もしくは人手不足の中小企業などに移って堅実に働く道

自分がどのタイプに当てはまるのか、その道を実現するために何をやっておかなくてはいけないのか、遅くとも50代半ばまでには考えはじめ、実際の行動(準備)に移すことで、自分らしいセカンドキャリアを築ける可能性が高まるのだと思います。

会社の人事の側からすれば、そうしたことを考える機会(研修等)を社員に提供し、自らの意思により進路を選択できるようにしていくことが、雇用の「出口戦略」を考える上で今後重要になっていくでしょう。