人生100年時代に向けて、特に今後日本企業で増加していくシニア社員に対して、自社の中での活用を図る、または転進支援により人材の代謝を促進するための人材マネジメントの方策を示し、人事制度を構築したり教育・研修等の機会を提供すること。
を、うまい具合に表現できる言葉はないかな~と思っていろいろ探していたら、見つかりました。「イグジット・マネジメント」です。

「日本の人事部」の人事辞典では次にように説明されています。
組織の健全な新陳代謝を促すために、雇用の入口にあたる採用の一方で、出口に相当する退職などの個人との関係解消についても戦略的に計画・管理する人材マネジメントのことです。
まぁ日本語で言ってしまえば「出口戦略」の4文字で片付いてしまうんですが、これだと人事の分野以外でも一般に使われています。一方「イグジット・マネジメント」でググると、人材や組織に関する用語としての検索結果ばかりが並んでいます。

ただ検索結果の件数は約14,000件とかなり少ないので、一般的にはあまり使われていないのかもしれませんね(例えば「タレントマネジメント」で検索すると約385,000件と表示。どこまであてになるのかはわかりませんが)。

もともとは、自社にマッチしなくなった人材を、定年を待たずにスムーズに排出させるためのものという意味合いが強いようですが、私としては「イグジット・マネジメント」を(再雇用しない)定年退職や、定年後再雇用を経て最終的に雇用関係が終了するまでの人材マネジメントを包含するものととらえ、今後多くの日本企業が直面するであろう(あるいはすでに直面している)この課題に取り組んでいくつもりです。