昨日、一昨日と為替ヘッジ付きの外国債券に関連する記事を書いたところですが、企業型の確定拠出年金では、ヘッジ付き外債の投資信託はラインナップにないことが多い印象があります。

直近の企業年金連合会の調査(こちらに掲載)でも、「主に外国債券の投資信託」は平均で1.8本、うちパッシブが1.2本、アクティブが0.6本となっているので、ヘッジなしのパッシブ1本、もしくはヘッジなしのパッシブ・アクティブ各1本というプランが多いのではないかと思います。

では個人型(iDeCo)ではどうかということで、主な運営管理機関(受付金融機関)のプラン7つ(注:私の独断と偏見によるセレクト)について調べてみたところ、以下のような結果となりました。なお、ヘッジ付き外債を投資対象に一部含むバランス型・ターゲットイヤー型の投資信託は含めていません。
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7社中5社は「あり」ということで、意外とラインナップに揃えられていますね。なお、りそな銀行は今月(2018年5月)からiDeCoの新プランの取り扱いを開始していますが、上記は旧プランについての記載となっています。

ちなみに、上記7社の中ではイオン銀行だけが自社で運営管理業務を行っておらず、みずほ銀行が運営管理機関となっています(イオン銀行は「受付金融機関」)。このため、両社のプランの商品ラインナップはかなり重複しています。

企業型のプランも含め、同じ投資対象カテゴリの中で無駄にアクティブ投信を増やして総商品本数を膨らませるくらいなら、投資対象を幅広く選べるようなラインナップになるように商品を選定したいところですね。

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