6月19日に東京で当社主催のセミナーを開催することになりました。私からは「退職からアプローチする人手不足時代の人事戦略とは」というテーマでお話します。

最近「人生100年時代」というフレーズを本当によく目にするようになりましたが、由来となったリンダ・グラットン氏の著書「LIFE SHIFT」にも書かれているように、最初に人生100年時代を迎えるのはこれから社会に出ていく世代であり、既に社会に出ている我々現役世代はそこに向かっての過渡期を生きていくことになります。

LIFE SHIFTに登場するジミーは1971年生まれ。日本でいうとバブル世代から団塊ジュニアの世代であり、多くの会社で社員数が最も多い層にあたります。従来の「教育→仕事→引退」の3ステージからの脱却を迫られる最初の世代であり、そのために55歳、あるいはそれより早い段階で、上の世代とは異なるシナリオを選択する姿が描かれています。

日本において、もし企業の側でそのシナリオを用意することができれば、大きなリスクを負いたくない多くのシニア社員はそれを選択することになるでしょう。会社としては人手不足を補う人材として活用することができます。

一方、企業の中でそのシナリオを用意できない場合は、社員が社外のシナリオを描けるように後押ししていく必要があるでしょう。そうでないと、法律の縛り(65歳までの雇用義務)によって余剰人員が生まれることになります。

どちらにしても、これまでのように上を目指すための人事の仕組みだけではうまくいかず、キャリアを下りたり転換していくための人事の仕組みを構築していく必要があります。それがどのようなものなのか、セミナーでお伝えしていきたいと思います。