来月(2018年5月)から確定拠出年金制度に導入される指定運用方法。個人型(イデコ)のプランでは、指定運用方法を設定する運営管理機関は国民年金連合会に届け出ることとなっていることから、公式サイトにて運営管理機関と選定された商品及びその選定理由が公表されることとなりました。

※指定運用方法とは…
加入者が自ら運用商品を選択しない場合に、所定の手続きを経たうえで自動的に購入される商品のこと。企業型の場合は各実施事業所ごとに、個人型の場合は運営管理機関が提供する各プランごとに1つ定めることができる。なお指定運用方法を設定しないことも可能であり、この場合、加入者自身による商品の選択が行われるまで掛金は「未指図資金」として留め置かれることとなる。

昨日公表された第1号の運営管理機関はさわかみ投信。指定運用方法はもちろんさわかみファンドです。

さわかみ投信の個人型プランはかなりユニークで、運用商品は以下の3つしかありません。
  • さわかみファンド:主に国内の株式に投資
  • DCダイワ物価連動国債ファンド:日本の物価連動国債に投資
  • スルガスーパー定期1年:スルガ銀行の定期預金
さわかみファンドでイデコの資産を積み立てるためのプランと言ってもよいでしょう。

しかし、ほとんどの個人型プランには複数種類の資産を投資対象としたバランスファンドが用意されており、これらのプランでは分散投資の観点からバランスファンド(またはターゲットイヤーファンド)が指定運用方法として選定されるものと思います。

今後、他の運営管理機関の個人型プランについても順次公表されていくことが予想され、企業型における指定運用方法を検討する際の参考になるかもしれません。

<2018/6/3追記>
2018年6月1日現在、指定運用方法が設定されたイデコのプランは27で、予想に反してこのうち24プランでは定期預金が指定運用方法として選定されました。詳しくはこちら