今年1月につみたてNISAがスタートして3ヶ月がたちました。対象となっている商品は現在145本、そのうち最も多くを占めているのは国内外の株式指数に連動するインデックス運用の投資信託です。

1本で日本を含む先進国と新興国の株式に投資できる商品も3つあり、うち2つは「つみたてNISAの商品~収益性重視で選ぶならこの1本」の記事でも紹介しています。

ではこれらの商品の運用実績はどうなっているのか、今年に入ってから3ヶ月間の基準価格の推移を調べてみました(2018年1月4日の基準価格を100としてグラフ化)。
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インデックス運用なので当たり前といえば当たり前ですが、3つともほとんど重なっています。ただ、青で示した「全世界株式インデックス・ファンド」のベンチマークがMSCI ACWI Indexであるのに対して、他の2つのベンチマークはFTSE Global All Cap Indexであり(小型株を含む点が異なる)、ところどころ動きに若干違いがあるのがわかります。

もし、各月初に1万円ずつ積み立てていたとすると、それぞれの3月末時点の残高はどうなっているのか、上記の基準価格の推移から計算すると以下のようになります(運用会社は上から順に、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ㈱、楽天投信投資顧問㈱、SBIアセットマネジメント㈱)。
  • 全世界株式インデックス・ファンド:28,085円(▲1,915円)
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド:28,196(▲1,804円)
  • EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド:28,273円(▲1,727円)
基準価格の変動はほとんど同じように見えても、金額で比較すると200円弱(0.6%)の差が出ています。この差は、上に書いたベンチマークの違いによるもののほか、ベンチマークからの乖離の違いによって生じているものです。

インデックス運用商品はベンチマークどおりの運用成果を目指す商品なので、ベンチマークからの乖離をできるだけ小さくすることが求められるわけですが、その実績はどうなっているのか、上記各商品の3月の運用レポートが出たところで確認してみたいと思います。