昨日の記事では国民年金保険料の後払い(後納・追納)について書きましたが、今日は前払い(前納)について書いていきます。

保険料は、前の月の分を、月末までに毎月納付するのが基本ですが、これより早くまとめて納めることで、保険料が割り引かれる仕組みになっています。

保険料の納付方法には「口座振替」「現金払い」「クレジットカード払い」の3つがあり、いずれの方法でも前納は可能ですが、最も割引が大きいのが口座振替です。また前納にも以下の4種類があり、納付を前倒しするほど割引は大きくなります。
  1. 2年前納(5月1日に4月~翌々年3月分を納付):年間7,825円の割引
  2. 1年前納(5月1日に4月~翌年3月分を納付):年間4,110円の割引
  3. 6ヶ月前納(5月1日に4~9月分、10月31日に10~翌年3月分を納付):2,220円の割引
  4. 当月末振替(毎月末にその月の分を納付):600円
※2018年度、口座振替の場合。

原則どおり、翌月末払いとした場合の年間保険料は196,080円ですから、2年前納なら4%ほどの割引となります。ゼロ金利の現状を考えれば大きな割引です。

なお、前納した期間が終わる前に就職して会社員(第2号被保険者)となった場合、その後は厚生年金が適用され、重複して保険料を払うこととなってしまうため、その期間の国民年金保険料については還付(払い戻し)を受けられるようになっています。

また、国民年金保険料は、税金の計算上、(学生の子の保険料を負担したような場合も含めて)社会保険料控除として所得控除することができますが、2年前納した場合には、納めた年に全額控除する方法と、各年分の保険料をそれぞれの年に控除する方法のいずれかを選択できるようです(こちらを参照)。

(ちなみに、1年以内の前納や、後納・追納の場合はすべて支払った年の所得から控除することとなっています。こちらを参照)

2年前納した年の所得(税率)が翌年よりも高くなりそうなら、全額控除しておいたほうが有利ということですね。一方で翌年就職する可能性が出てきた場合には、還付を受けたときに修正申告が必要となるため、当年分だけの控除にしておいたほうがよいでしょう。