今年から始まったつみたてNISA。私は毎月15日に一定額を購入する設定としているのですが(日付に特に意味はありません)、先日、1回目の買い付けが行われたことを証券会社のサイトで確認しました。

そのとき、昨年一般NISA口座で購入した投資信託の銘柄が、(NISA口座ではない)特定口座にもあることに気が付きました。不思議に思ってよく見たところ、この1月に年1回の決算日を迎えて分配金が発生し、その再投資が特定口座で行われたようです。

分配金の再投資分ですから元本に比べれば金額は小さいですが、ここから発生する将来の運用益については課税の対象となってしまいます。

もし、一般NISAのままであったなら、再投資分も一般NISAで購入される扱いだったようでしたが、つみたてNISAに切り替えていたために、特定口座での買い付けとなったようです。

では、今後つみたてNISAを継続した場合に、つみたてNISAで購入した投資信託の分配金再投資については、どういう取り扱いになるのでしょうか?

楽天証券のQ&Aでは、年間の積立予定額と合計して非課税枠(40万円)に収まる場合はつみたてNISAで再投資を行い、非課税枠を超える場合には課税口座(特定口座または一般口座)で再投資を行うとしています(こちら)。

一方、松井証券のQ&Aでは、つみたてNISAの分配金についてはつみたてNISAで再投資することはできず、課税口座で再投資するとしており、会社によって対応が異なるようです(こちら)。

非課税枠が余っているのであれば、分配金についてもつみたてNISAで再投資される方が有利ですから、つみたてNISAの口座を開く金融機関を選ぶ際には、どちらの取り扱いなのか確認しておくのがよいでしょう。

また、年間積立額を非課税枠いっぱいに設定している場合には、いずれにしても分配金の再投資は課税口座で行われることになりますから、他の条件が同じなら、分配金の出ない投資信託(ファンドの内部で再投資されるもの)のほうが有利と言えそうです。