厚生労働省のWEBサイトに11月末現在のiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の加入状況がアップされました(こちら)。11月の新規加入者は26,661人で、月末時点の加入者数は712,081人と70万人を突破しました。

ただ新規加入者については今年に入ってから最少の人数となっており、やや伸びが鈍化しています。
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理由はよくわかりませんが、特に会社員の新規加入が落ち込んでいますね。

厚生労働省は2018年度予算に「中小企業に対する企業年金等の普及・充実」として1800万円を要求し、このうち900万円が先日閣議決定された予算案で認められました。この中には、2018年5月に導入される、企業年金のない従業員100人以下の小規模企業を対象とした逆マッチング拠出(iDeCo掛金への事業主補助)の普及に向けた取り組みも含まれます。

2016年9月現在で厚生年金の適用事業所数は約200万、その97%以上が被保険者数100人未満の小規模事業所です。被保険者数で見ると100人未満の小規模事業所の合計では1541万人で、全体の41%にあたります。

これらの層に制度を周知させることができれば、iDeCo加入者の増加につなげられるかもしれませんが、広く、薄く分布する小規模事業所に、900万円の予算で取り組むのはそう簡単なことではないと思います。