週刊ダイヤモンド2017年9月2日号の特集は「定年後の歩き方」。概要はこちらのページで読むことができます。
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これからバブル世代が直面する役職定年の現実、定年後に不安を感じつつも準備を先送りする50代、「なぜ自分がこんな仕事を」という”被害者意識”を持ちながら会社に残っている定年再雇用の実態などが書かれています。

その一方で、「起業」「転職」「再雇用」の定年三大ルートのそれぞれで活躍しているシニアへの取材記事もあります。一律に再雇用がダメで、起業や転職を目指すべきということでもないでしょう。ただ、再雇用でやりがいのある仕事ができるかどうかは、定年前と同じように現場に近いところで働く場(ポストや機会)があるかどうかなど、会社の状況に負うところが大きくなります。

以前にこのブログでも著書等を紹介したことのある大江英樹さんと楠木新さんのインタビュー記事も載せられており、50歳以上になったら利害関係のない外でのつながりを大事にしたり、小さいころに好きだったことを振り返って新しい働き方を見出すことで、不安や孤立を解消することを提言しています。

定年後の家計や退職金・年金の税制、もらい方などもまとめられており、50歳前後の会社員である読者が「定年後の歩き方」を考え、準備を始めるきっかけになる記事だと思います。

では企業(人事)の側はこうした状況にどう対応していくべきなのでしょうか?

今後5~10年で役職定年や定年を迎える社員が大きく増え、問題になりそうなことは分かっていつつも、準備を先送りしてはいないでしょうか。

定年延長(廃止)や再雇用の年齢制限撤廃により、60歳以降も長く活躍の場を用意できる企業であればあまり問題はないかもしれませんが、そんな企業ばかりではないでしょう。社員とともに現状を受け止めつつ、それぞれの定年後の歩き方を考える機会をまず設けることが必要なのではないでしょうか。

来月のセミナーではそんなことを話そうかと考えています。

■IICパートナーズフォーラム2017「これからの退職金の在り方を問う」
9月11日(月)東京
9月28日(木)大阪
詳細・お申し込みは上記リンク先をご覧ください(参加無料)。