昨日は日本FP協会大阪支部のスタディ・グループ(SG)に初めて参加してきました。SGは協会会員の有志による勉強会のグループであり、昨日参加した勉強会のテーマはパーソナルファイナンス教育(金融経済教育)でした。

実際に小中学校や高校、専門学校からの依頼で授業を行っている講師の方から実例を交えた解説があり、年代や各学校の特性、教室(人数)の大きさに応じて教材や進め方を工夫している点などが紹介されました。セミナー講師の経験はあっても、子どもを相手にしたことがない私には具体的にイメージするのが難しいですが、最初にいかに興味をもってもらうかが勝負なんだろうなという印象を受けました。

ちなみに、私は学校で金融教育らしきものを受けたことはありません。実際、進学校だと受験最優先でなかなか時間をとってもらうのが難しく、専門学校などでもキャリア教育はあってもお金の話の後回しにされがちで、学校への普及度はまだまだのようです。先生たちがそうした教育を受けた経験がないことも要因にありそうです。

この点、企業における社員へのお金に関する教育や情報提供(確定拠出年金の投資教育など)があまり進んでいないこととも共通している気がします。

講義の中で印象的だったのが、最近の学校での授業のやり方を把握するために、授業参観の機会を利用して(自分の子どもは参観せずに)いろんな先生の授業の様子を観察しているという話でした。

私の子どもが通っている小学校ではそうでもありませんが、チョークで板書しながらという授業スタイルは少なくなってきており、スクリーンを引き出してタッチパネルのように操作したりといったことがどんどん増えているようです。また、教科書も昔に比べるとカラフルで写真やイラストが多くなっています。

パーソナルファイナンスの授業を行うにあたっては、こうした授業の方法に関する最新動向も参考にしているということでした。今、新しいスタイルで授業を受けている生徒は、数年~十数年後には社会に出てくることになります。企業においても、社員教育を行う上で、その世代がどのようなスタイルで授業を受けてきたのかを把握しておくことは重要かもしれません。