2か月ほど前から、NIKKEI STYLEでiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)についての連載記事が掲載されています。著者はこのブログでも何度か紹介しているサイト、iDeCoナビを創設した大江加代さん。ここ1年で急激に露出が増えたイデコですが、そのずっと前から現場に携わっていたとあって、事例を交えて分かりやすく解説されています。

昨日掲載された連載5回目の記事がこちら。

加入者が、確定拠出年金の投資信託商品の売買(スイッチング)を株式の個別銘柄の売買と同じ感覚で考えて、コールセンターに注文を出してきたというエピソードが紹介されています。

実際には記事にある通り、投資信託の値段(基準価格)がつくのは1日1回で、しかも実際に売買される値段はスイッチング手続きを行ってから数日後に設定される「約定日」の基準価格となります。つまり、デイトレード的な取引は不可能です。

実際に何日後の基準価格で取引されるのかは、Webでスイッチング手続きを行う際に確認できます。以下は、JIS&T(確定拠出年金のレコードキーパー大手2社のうちの1社)のスイッチング手続き画面です(ちなみに運営管理機関は楽天証券)。

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8月9日夜の時点で「ONEたわら先進国株楽天DC」の売却と「三井住友DC日株楽天DC」の購入のスイッチング手続きを行ったとすると、8月14日の基準価格で売却され、その資金でもって8月16日の基準価格で購入されることになります。つまり売買成立までは1週間かかり、そのうち2日間は運用が中断されるということですね。

まさに「のんびりした商品」であり、日々の値動きを気にしてスイッチングのタイミングを図るというのが無意味であることがわかります。

確定拠出年金のスイッチングはライフサイクル(受け取りまでの残り年数など)に応じて行うのが基本であり、相場を気にする必要性は乏しいと言えます。仮に相場を見る場合でも、年単位の大きな流れで考えるべきでしょう。

ちなみに、冒頭のNIKKEI STYLEの連載記事、第4回までは以下のとおりとなっています。
  1. 日本史上最強のじぶん年金 読めば始められるiDeCo
  2. iDeCo始めるなら今でしょ! 金融機関の競争は収束
  3. iDeCoでなぜ税金が減る? 「所得控除」を今こそ理解
  4. 「運用益が非課税」の良さを捨ててしまう元本確保型
いずれも、これからイデコを始めようとする人、イデコを始めたばかりの人にとって参考になる内容だと思います。