投資にリスクはつきものです。前回の「投資先によって異なる利益と損失の出方」に書いたとおり、特に株式投資に関しては、どの企業の株式に投資するかでプラスにもマイナスにも大きく結果が変わってきます。

このデコボコをならして全体として大きな損が出ないようにするには、多くの企業の株式を少しずつ買う、つまり分散投資をすればよいわけですが、多くの場合、最小単位で買う場合でも1つの銘柄(企業)について10万円程度は必要になります。ですから、分散投資には多額の資金が必要になってしまいます。

そこで、多くの人から少しずつ投資資金を集め、まとまったおカネで分散投資を行う投資信託という仕組みが生まれました。これによって、例えば日本株の投資信託を買うことで、日本中の企業の株式に投資することが可能になります。
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例えば、「インデックスファンド225」という投資信託は、日経平均株価に連動した収益が得られるように、日経平均を構成する225銘柄のすべての株式が投資先として組み入れられています(2017年7月末現在)。残高は2000億円近くありますが、最小で100円単位から購入することができます(販売窓口である証券会社によって異なる)。100円あれば日経平均の225社の株式に投資することができるのです。

投資信託を通じて投資できるのは、日本の株式だけではありません。世界中の株式や債券のほか、不動産などにも投資することができます。1つの投資信託で、株式や債券など、様々な種類の資産にまとめて投資できるような商品もあります。

インデックスファンド225のような投資信託の場合、個別の企業の株式を購入するのに比べれば、分散投資されているとはいえ、日経平均が大きく下がるようなケース(つまり日本企業の株価全体が大きく下がってしまうようなケース)では、やはり大きな損が出てしまいます。

これに対して、異なる種類の資産を投資対象とする投資信託を複数購入したり、1つの投資信託の中で複数の資産を投資対象としているものを購入することで、より分散された投資、つまり全体として大きな損が出にくい運用を実現することができます。