昨日、自宅にとある銀行からの外貨預金のダイレクトメールが届いていました。
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米ドル1年定期で1.6%。ほぼ利息ゼロの円預金より利率が高いのはもちろん、ざっと検索したところでは、他行の米ドル預金に比べても高めの金利設定になっているようです。

ただ、税金を引くと年1.274%で、さらにここから為替手数料を差し引くと、円相場が全く変わらなかったとして円ベースで見た実質的な利回りは1%未満になります。ちょっとした円安・円高でプラスにもマイナスにもなりますから、1年後にどちらに転ぶかはほぼ五分五分とみてよいでしょう。

ところで、米ドル預金に預けた資金はそのあとどうなるのでしょうか。おそらくはアメリカの債券(国債や社債)の購入にあてられるのでしょう。そうすることで、銀行は為替相場に関わらず、債券利回りと預金金利の差分に加え、為替手数料を得ることができます。

であれば、直接アメリカ国債を購入したほうが、余計なマージンはとられずに済みそうですね。例えば、楽天証券では以下のアメリカ国債の銘柄を購入することができます(本日時点の情報)。

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例えば一番下の銘柄であれば、額面100ドルの購入額は100.25ドル、満期まで保有したときの利子の合計は「クーポン×残存期間=2×8=16ドル」なので、8年の投資期間で116/100.25-1≒16%の収益が得られる計算になります(残存期間の端数月分の計算は省略)。2割の税金と為替手数料を考慮しても、円相場が動かないとすると実質12%程度の収益となります。

もちろん実際には為替リスクがありますが、購入時の円相場が1ドル110円だとすると、98円くらいまでなら円高になってもプラスを確保できます。

外貨預金はほとんどギャンブルですが、外国国債の直接購入なら中長期の投資先の1つとして考えてよいと思います。