企業年金連合会が発行する「月刊 企業年金」2017年6月号に退職給付会計についての解説記事を寄稿しました。
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5月号より「退職給付会計ABC」と題する全10回の連載を掲載しており、当社のコンサルタントが交代で執筆しています。

私が担当した第2回では、退職給付会計において中心的な役割を果たす退職給付債務について、計算例や図表を交えながら、見開き2ページで基本的な考え方を解説しています。

退職給付債務というのは、会社が従業員に対して負っている、将来の退職金や年金の支払いに対するいわば「借金」の総額なわけですが、まず支払総額を予測したうえで、そのうち現時点の借金の残高をどうとらえるのか(これを期間帰属方法という)が重要なポイントになります。

これには複数の考え方があって、現在では退職金や年金の算定式に従う方法(給付算定式基準)が主流になっているんですが、退職金の算定方式は会社によって違いますし、同じ算定方式でも異なるとらえ方があったりするので、一般的に説明するのはなかなか難しかったりします。

今回は、そこをできるだけ視覚的にイメージできるように書いていますので、職場で購読されている方は是非ご覧いただき、社内での説明などにも活用いただければ幸いです。