先週、日本の人口に関する最新の将来推計結果についての記事を書いたところですが(こちら)、この推計で用いられた将来の死亡率をもとに、2017年時点で20歳、30歳、40歳、50歳の人がそれぞれ何歳くらいまで生きるのか、計算してみました。
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通常、平均値は現時点での年齢が高いほど大きくなりますが(例えば今100歳の人で平均をとれば、死亡時の年齢は必ず100歳以上になる)、上の表を見るとむしろ若いほうが平均値が高くなる傾向にあります。これは、年々死亡率が低下していく予想になっているからです。

平均値の下に「中央値」と「最頻値」がありますが、これは以前「『平均寿命』は長生きの基準ではない」でも書いたとおりで、「100人中50人以上はこの年齢以上まで生きる」というのが中央値、「100人中何歳で死亡する人が一番多いか」というのが最頻値です。

今の現役世代で見ると、男性は半分が87歳以上まで生き、91歳で亡くなる人が最も多く、女性は半分が93歳以上まで生き、96歳で亡くなる人が最も多いという予想になっています。

さらに、今の現役世代が60歳を迎えたとき、あと何年生きるかを計算した結果が以下の表です。60歳までに亡くなる可能性が計算から除かれるため、平均値と中央値については、上の表から60を引いた年数よりも、若干長くなります。
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中央値で見ると、男性は27~28年、女性は33~34年のセカンドライフが残っているということです。これだけ長い年数が残っているのに60歳で完全リタイアというのは、個人としても日本社会全体で見てもやっていけないでしょう。少子化が解消されて人口が維持される状態になっても、成人の4割以上がリタイアしていることになるわけですから。

かといって、60歳以降もそれまでと同じように働かないといけないかと言えば、多くの場合そんなことはないと思います。子どもの養育費や教育費、住宅費に関する大きな支出が終わる年代になるからです。

ということは、ライフステージをもう1つ区切って、70代までを適度に働きつつ自分の時間を自由に使えるセカンドライフ、その後の静かな余生を過ごす期間をサードライフと考えておくのがよいのではないでしょうか。

そして充実したセカンドライフを送るには、60歳以降どんな仕事に就くのか(就きたいのか、就けるのか)が最重要ポイントになるでしょう。40~50代になったら、「セカンドライフ=第2の就職(もしくは起業)」に向けて定年までの期間をどう過ごすのか、10代の学生を見るような視点で自分自身を客観的に見つめる機会を持つことが必要ではないかと思います。