以前、「退職金は会社への貸し付け?」という記事の中で、会社にとって退職金は従業員に対するいわば「借金」であり、定年退職を迎えたときには全額返済しなければならないものだということを書きました。

ではその金額はトータルでいくらくらいになっているのか、今日から始まるライフプランセミナー 「老後の不安をなくす、年金と退職金の賢い増やし方講座」の話のネタにもなるかなと思い、ちょっと調べてみました。

対象としたのは国内の株式時価総額上位5位までの次の会社で、直近の2016年3月決算の決算書(連結貸借対照表)に載っている、将来の退職金や企業年金の支払いに係る負債の金額を抜粋しました。
  1. トヨタ自動車:904,911
  2. 三菱UFJフィナンシャル・グループ:62,791
  3. NTTドコモ:201,604
  4. 日本電信電話(NTT):1,688,611
  5. ソフトバンクグループ:123,759
ちなみに、金額の単位はすべて【百万円】です。ということは、5社の中で一番金額の多いNTTに関しては約1兆7千億円もの負債があるということですね。

なお、この負債の額は、従業員(既に退職して企業年金をもらっている人も含む)に対する「借金」の総額から、会社がその支払いに備えて外部の金融機関に積み立てている資産を除いたあとの金額となっています。

それを差し引く前の「借金の総額」は、NTTの場合だと約3兆8千億円。従業員数は241,448人となっているので、1人あたりにすると1570万円ほどになります。

上にも書いたとおり、「借金の総額」には退職者の分も含まれるので、在職中の社員だけで見れば実際にはもっと小さい金額になりますが、仮に6~7割が従業員分だとすると、入社したての社員から定年間近の社員まで含めた平均で約1千万円ということになります(連結の数字なので、子会社の従業員も含めた平均)。

ちなみに、NTTグループでは確定拠出年金制度(DC)も導入しているようですが、DCについては在職中に毎月社員の個人口座に掛金が入金されるので、上記の「借金」には含まれません。

上記はあくまで一例であり、退職金がいくらもらえるのかは会社によって違いますし、同じ会社でも昇進の度合いにより差がついたりします。DCも含めて、自分がもらう退職金がいくらになるのか、しっかり把握したうえでセカンドライフに備えておきたいですね。