今年も確定申告の時期が近づいてきました。所得税の申告期間は2月16日から3月15日までとなっていますが、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」は1月からオープンしており、確定申告書の作成・送付は既にできるようになっています。
下の図は、以前「源泉徴収票から読み取るiDeCoの節税効果」の記事に載せた所得税の計算の流れ(イメージ)です。

所得や税額から控除する額が大きければ大きいほど、最終的に支払う税金の額は小さくなります。会社員の場合、この控除は次の3パターンに分けることができます。

e-Taxで確定申告を行うと、書面を印刷して提出する必要はなく、インターネットで手続きを完結できますが、以下の事前準備が必要になります。
なお、書面の場合でも作成するところまではすべてPCでできるので、あとはプリントアウトして税務署に郵送するか、税務署の専用ポストに直接投函すれば手続き完了です。
もう一つのICカードリーダライタというのは、例えばこういうやつです。
あとは画面の指示に従ってセットアップ等を行っていけばOKですが、Windowsの場合、ブラウザはIE(インターネットエクスプローラー)のみ対応しています。書面での作成の場合はChromeやFirefoxにも対応しています。
途中、以下の番号やパスワードの入力を求められるので、忘れたり間違えたりしないようにメモしておくのがよいでしょう。
事前準備ができたところで、確定申告書の中身の作成に入っていきます。続きは明日の記事で。
下の図は、以前「源泉徴収票から読み取るiDeCoの節税効果」の記事に載せた所得税の計算の流れ(イメージ)です。

所得や税額から控除する額が大きければ大きいほど、最終的に支払う税金の額は小さくなります。会社員の場合、この控除は次の3パターンに分けることができます。
1.何もしなくても控除されるもの
全員が対象となる基礎控除と給与所得控除、厚生年金などの本人の社会保険料控除、給与天引きにより支払っている確定拠出年金の掛金(iDeCoまたはマッチング拠出)の控除については、会社のほうで計算してくれるので、個人のほうでは特に手続きは必要ありません。2.年末調整で控除されるもの
配偶者控除などの扶養親族にかかる控除、生命保険(個人年金保険や医療・介護保険を含む)や地震保険にかかる保険料控除、個人口座からの振替で支払っている確定拠出年金の掛金の控除、住宅ローン控除(2年目以降)については、年末調整の書類を会社に提出することにで税金に反映(減額)させることができます。3.確定申告で控除されるもの
上記1、2で控除できないものは確定申告によって控除します。例えば、以下のようなものが該当します。- 住宅ローン控除(初年度)
- 医療費控除
- 寄付金控除(ふるさと納税を含む)
e-Taxで確定申告するには
確定申告を行うには、まず冒頭にも書いた「確定申告書等作成コーナー」にアクセスします。そして作成開始ボタンをクリックすると、「e-Tax」か「書面提出」かを選択する画面が最初に出てきます。
e-Taxで確定申告を行うと、書面を印刷して提出する必要はなく、インターネットで手続きを完結できますが、以下の事前準備が必要になります。
- マイナンバーカード(電子証明書の有効期限が切れてないもの)
- ICカードリーダライタ
なお、書面の場合でも作成するところまではすべてPCでできるので、あとはプリントアウトして税務署に郵送するか、税務署の専用ポストに直接投函すれば手続き完了です。
もう一つのICカードリーダライタというのは、例えばこういうやつです。
これをPCに接続して、マイナンバーカードの情報を読み取ります。
あとは画面の指示に従ってセットアップ等を行っていけばOKですが、Windowsの場合、ブラウザはIE(インターネットエクスプローラー)のみ対応しています。書面での作成の場合はChromeやFirefoxにも対応しています。
途中、以下の番号やパスワードの入力を求められるので、忘れたり間違えたりしないようにメモしておくのがよいでしょう。
- 利用者識別番号:初めてe-Taxを利用するときに取得する16桁(4桁×4)の番号
- e-Taxの暗証番号:利用者識別番号を取得するときに設定したパスワード
- 電子証明書のパスワード:マイナンバーカードに電子証明書を登録した際に設定したパスワード
事前準備ができたところで、確定申告書の中身の作成に入っていきます。続きは明日の記事で。