先日、1か月ぶりに自分のiDeCo(個人型確定拠出年金)加入者サイトを見てみたら、デザインが一新されてずいぶん見やすくなっていました。ちなみに運営管理機関はSBI証券です。

どうやら2017年に入ったところで切り替わったようです。これも法改正による加入対象拡大がもたらした効果の1つですね。SBI証券からは、サイトリニューアルについてのメール等でのお知らせは今のところ何も来てないですが…。

で、そのデザインの中身を一部紹介すると、ログイン後のトップページに今の残高と毎月の掛金がまず表示されます。
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少し下にスクロールしていくと、これまでの運用損益と、今の残高の資産・商品構成を確認できます。
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これに関しては、リニューアル前は「投資信託100%」という何の意味もない赤一色の円グラフが載っているだけだったので、だいぶ改善されました。

ただバランス型の商品については「内外資産複合」と表示されてしまうので、そのうちさらにどれくらいの割合がどの資産に配分されているのかは、商品のレポートなどで確認する必要があります。

さらに下にスクロールしていくと、掛金の配分指定状況が表示されます。
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こちらも資産区分ごとの割合が分かりやすくなりました。

さらにこの下には、掛金増加額(対前月)の上位10商品や、過去1年間の値上がり率上位10商品が表示されています(SBI証券の提供商品の中でのランキング)。まぁこれはあくまで参考情報ですね。

SBI証券の場合、商品数が60近くあるので、掛金の配分指定やスイッチングで商品を選ぶのが大変なんですが、上の画面と同様に資産カテゴリごとに表示されるようになったので、多少は選びやすくなった気がします。

ただ一般サイトの商品一覧ページのほうがいろいろ条件を指定して並べ替えたり絞り込みができたりするので、実際にはまずこちらのページで商品を選んだうえで、加入者サイトで指定するのがやりやすいでしょう。加入者サイトには商品一覧ページへのリンクも張っておいてほしいところですね。

あと、商品ごとの、運用指図日から約定(売買成立)及び受渡(口座への反映)までにかかる日数の一覧も新たに掲示されました(これまではスイッチングの注文をしたときにいつ反映されるのかよく分からなかった)。

一覧を見ると、投資信託に関しては運用指図から売却の受渡(現金化)までは5営業日前後、そこからさらに購入の受渡まで3営業日前後かかるものが多いので、加入者サイトでスイッチングを指示してから取引が完了するまでには2週間程度見ておく必要があるということになりますね。

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加入者サイトの見やすさや使い勝手は運営管理機関を選ぶ上で重要な要素となるはずですが、残念ながら実際に加入してログインしてみるまでは中身が分からないのが現状です。

口座管理手数料や低コストの商品ラインナップに注目が集まりがちな運営管理機関選びですが、加入者サイトに自信がある運営管理機関はデモ用サイトを開設して、その良さをアピールしてもらえればと思います。