投資って初心者にはなかなかとっつきにくいものですよね。でも確定拠出年金を導入するとそういう人にも教育を行う必要があります。確定拠出年金法の改正により、事業主には継続教育の「努力義務」も課されるようになります。

そこで、「投資」を「食生活」に置き換えるとわかりやすくなるんじゃないだろうか、ということで今日は書いてみたいと思います。

<投資の基本>
  1. 貯蓄と投資
  2. 分散投資
  3. ドル・コスト平均法
<食生活の基本>
  1. ごはんとおかず
  2. 栄養バランス
  3. 規則正しい食事

1. 貯蓄と投資(ごはんとおかず)

「貯蓄」とはお金を蓄えることで、銀行の預金などがこれに当たります。一方、「投資」とは利益を見込んでお金を出すことで、株式や投資信託などの購入がこの「投資」に当たります。

日常生活資金を始めとした、すぐに必要となる可能性のあるお金は、こうした自由に引き出すことのできる「貯蓄」の形で、持っておくことが大切です。

一方、確定拠出年金は老後資金の積み立てであり、すぐに引き出すことのできないお金ですから、株式や投資信託などを利用した「投資」の形で、長い期間をかけて少しずつ増やしていくと良いでしょう。
(金融庁「投資の基本」をもとに一部アレンジ。以下同様)

「ごはん」、つまり主食は身体のエネルギー源となるものであり、「おかず」、つまり主菜や副菜は身体を形作ったり体の調子を整えるためのものです。

人間が体温を保って生きていくためには常にエネルギーを必要としますから、 主食によるエネルギー補給は欠かせません。

一方で人間が成長し、健康を維持していくためには主食だけでは不十分であり、主菜や副菜によるタンパク質やビタミン・ミネラルもしっかりとっていく必要があります。

2. 分散投資(栄養バランス)

投資対象となる資産の種類には様々なものがありますが、それぞれの資産柄は、常に同じ値動きをするわけではありません。例えば、一般的に、株式と債券とでは、経済の動向等に応じて異なる値動きをすることが多い(例えば株式が値上がりするときには債券が値下がりする等)と言われています。

こうした資産の間での値動きの違いに着目して、異なる値動きをする資産や銘柄を組み合わせて投資を行うのが分散投資です。分散投資を取り入れることで、例えば特定の資産や銘柄が値下がりした場合には、他の資産や銘柄の値上がりでカバーする、といったように、保有している資産の間で生じる価格変動のリスク等を軽減することができます。

タンパク質源となる主菜には肉、魚、卵などがあり、同じ肉や魚でも種類によって栄養価は違います。ビタミン・ミネラル源である野菜や果物、海藻についても同じことが言えます。

こうした様々な食材を取り入れることによって、栄養バランスの取れた食事にすることができます。

3. ドル・コスト平均法(規則正しい食事)

「ドル・コスト平均法」は少額・定期定額で投資を行うことで、時期による値動きに応じて、価格が高い時期には少なく、投資を行う手法であり、時間の分散投資とも言えるものです。確定拠出年金では毎月一定の額を積み立てていくことになりますので、ドル・コスト平均法が自動的に組み込まれていると言えます。

ドル・コスト平均法は、経済の動向等によって、高い価格で投資を行う時期と低い価格で投資を行う時期が生じることになりますが、長い目で見ると、一回あたりの投資価格は平準化されていきますので、一時的に急な値下がりなどが生じても、それによって生じる損失の程度を軽減することが可能になります。

健康を保つ上では、1日3回規則正しい食習慣を身につけることが重要です。間隔があきすぎたり急激に食べたりすると、身体が脂肪をため込もうとしてしまいます。

規則正しい食事をとることで体調を安定させ、肥満を防ぎ、病気に強い身体をつくることができます。

…とまあ、こんなところでしょうか。

私はもちろん食の専門家ではないので、そのあたりはイメージでとらえていただければと思います^^