今私はファイナンシャルプランナーの資格であるAFPの通信講座を受けているのですが、その中の課題の1つにライフプランの提案書作成というのがあり、先日作成して提出しました。
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ちなみに新井さんは課題上の架空の人物です。念のため。

ファイナンシャル・プランニングのプロセスは、次の6ステップとされています。
  1. 顧客との関係確立とその明確化
  2. 顧客データの収集と目標の明確化
  3. 顧客のファイナンス状態の分析と評価
  4. プランの検討・作成と提示
  5. プラン実行援助
  6. プランの定期的見直し

このうち講座の課題の対象となっているのはステップ3と4で、さらに3については前提条件としてほとんど整理されているので、実質的に考えなければいけないのはほぼ4のステップのみです。 さらに、テキストにはよく似た条件での提案書サンプルがついているので、このサンプルをみながら考えればさほど難しいものではありません(ただ提案書としての体裁を整えるのには結構時間がかかりました…)。

提案書の中で中心的な役割を担うのがキャッシュフロー表であり、グラフ化するとこんな感じになります。
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80歳手前で金融資産残高がマイナスになっているので、このままだと描いたとおりのライフプランを実現することができません。そこで住宅ローンや保険を見直すなどして収支を改善すると、こうなります。

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…という感じです。

自動計算してくれるフォーマットがあれば、専門知識がなくてもそれに入力するだけでそれなりのものができそうです。テクノロジーが発達すれば、顧客データの収集から現状分析と評価、それに対する具体的な対策の選択肢と効果の提示まで、専門家の手を借りずに自動的にできるようになるかもしれません。

そのときFP(ファイナンシャルプランナー)の役割はどうなるのか、となると、やはり入口と出口のところになるのではないかと思います。

入口はファイナンシャルプランを作る必要性を認識させ、顧客の希望を引き出した上で目標設定を明確にすること。出口は出てきた結果(対策)を吟味して顧客とともにとるべき選択を考え、納得して実行できるようにすることです。

ていうか、今でも独立してやってる数少ないFPはこれができてるんでしょうね。入口と出口の重要性はFPに限らず専門職に共通して言えることなんじゃないかと思います。