昨日はDCプランナーの勉強会(みなとグローバル研究会 大阪大手門勉強会)に参加してきました。テーマは「ホンネで語り合う企業年金事情」ということで、確定拠出年金(DC)法の改正、マイナス金利の退職給付債務への影響、厚生年金基金の解散等の状況、総合型の確定給付企業年金(DB)のガバナンス、DBのリスク対応掛金とリスク分担型DBといった最近の話題が展開されました。

講師は年金数理人のH.Nさん。いつも一般にはあまり報じられない話題や情報、そして小ネタが用意されているので、楽しみながらちょっとした気づきを得ることができます。

昨日出た話題の中で個人的に興味を持った点としては以下のような内容です。

・総合型厚生年金基金の後継制度として立ち上げられた総合型のDCやDB
・総合型DBのガバナンス強化のための会計監査(外部監査)の導入案
・従来のDBとリスク分担型DBにおける積立金の価格変動リスクの算定方法の違い

一点目については、総合型厚生年金基金を解散する場合の後継制度としては一般に総合型DBをイメージしていましたが、DCを立ち上げているところもそこそこあるようですね。DBとDCを併設するパターンもいくつかあるようです。

二点目は、ちょうど昨日日経の記事にも出ていましたが、資産規模の大きい総合型DBに対して外部の会計監査を義務付けようという話です。これについては先日の「情報公開でガバナンスを強化せよ」で書いたとおり、まずは情報公開を進めるのが先ではないかと個人的には考えていますが、次回以降の企業年金部会で引き続き議論されることになりそうです。

三点目はやや細かい計算の技術的な話になりますが、従来のDBにおける積立金の価格変動リスクは資産区分ごとの実際の資産残高に資産区分ごとの係数をかけた合計額とする一方で、リスク分担型DBではまず一定期間経過後の積立金を推計したうえで、政策アセットミックス(資産配分の計画値)をもとに資産区分ごとの係数をかけて算出する案となっています。かなり見積もりの要素が大きい計算になりそうです。

この勉強会では私のようなコンサルタントのほか、企業の人事・労務担当の方、財務部門の方等、幅広く参加者を募っており、勉強会.comから案内メールのメルマガ登録ができます。この大阪大手門勉強会のほかにもいろいろなテーマで勉強会が立ち上げられていますので、関心のある方は登録してみてください。