保険や年金についてよくあるのが、
  • 払った保険料に対してこれだけ戻ってきます!
  • 何歳まで生きれば年金の繰り下げ支給は得か?
みたいな損得勘定の話です。
これらは基本的に「払う金額ともらえる金額のどちらが大きいか」「もらえる金額の合計が多くなるのはどちらか」という考え方が前提になっています。

もし自分の寿命が残り10年だとわかってれば、それを前提に受取総額の大きいほうを選ぶでしょう。でもそれは総額が大きいからいいのではなく、毎月使えるお金が多くなって生活にゆとりができるからいいのではないでしょうか。

実際には、自分は何歳まで生きるのかとか、将来どれだけ稼げるのか、生活に必要な支出がいくらになるのかを正確に予想することはできません。保険や年金は、将来起こりうる出来事に対して、必要な毎月の支出をカバーし、可能ならそれに上乗せしてゆとりある生活を送れるようにするためのものです。

お金の面から言えば、生活水準を左右するのは「毎月いくら使えるのか?」ということですから、単純に支払いと受け取りの総額を比べて損得を考えることにそれほど意味があるとは思えません。病気で働けなくなっても、健康で長生きしたとしても、現在と将来の収支のバランスを保ち続けられるようにするのが保険や年金の役割だと考えましょう。